カネカが1957年に企業化したモダアクリル繊維"カネカロン"は、ビニロンに続く「国産技術による合成繊維」の代表的素材です。モダアクリル繊維の弱点であった「染色性難」と「失透性」を世界で初めて解決し、世界的に市場を拡大しました。現在では、その特長である人毛・獣毛によく似た風合い、質感と難燃性を活かし、ぬいぐるみ、フェイクファー、ウィッグ、ヘアピース、カーテン、寝具などに使われ、モダアクリル繊維では、世界市場の約4分の3を保有しています。
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| モダクリル繊維って? |
モダクリル繊維とは、一般にアクリル系繊維とも呼ばれ、アクリル成分(アクリロニトリル)の含有量が35%〜85%と、アクリル繊維より低い繊維の呼称です。アクリル繊維の特徴であるしなやかさや染色性に優れた点を活かしながら、高い難燃性を加えた機能性繊維です。
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| 自然な獣毛感だせるのはなぜ? |
アクリル・アクリル系繊維の特徴は柔らかさとつや感が自在に操れること。さらに強度もあり、ふわっとかさ高い繊維を作り出すことが可能です。合成繊維はごわごわと固かったり、ちくちくと刺さる感じがしたりすることもありますが、柔軟なカネカロン繊維ではほとんど感じられません。加えて、染色の容易性も大きな特徴で、染色しても透明感を維持できることから、見た目にも自然な獣毛感を演出できるのです。
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| 火源がなくなると自己消火。それはどうして? |
カネカロン繊維が燃えるために必要とする酸素濃度は、空気中の酸素濃度を上回っています。つまり、火源がない限り単独で燃え続けないのです。それに加えて、燃えやすい天然繊維(例えば綿)との組み合わせにより、カネカロン繊維は燃焼時に不燃性物質を作る性質を持っています。この不燃性物質が燃えやすい天然繊維の部分を覆いながら燃焼スピードを抑え、やがて空気を遮断して燃焼を止めてしまうのです。
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| やけどをふせぐユニークな性質って? |
化学繊維は熱で溶けてしまうものも多く、高温で液状になった繊維が滴り落ちて皮膚につき、大やけどをすることもあります。
カネカロン繊維は燃えても液状にならず、炭化して縮むだけです。だから、溶けた繊維による思わぬ二次被害もありません。 |